香水

大学生の時にテニスサークルに入っていました

私は30歳の主婦です。

私が大学生の頃の話になります。
以前からテニス部に所属していたため、仲の良い友人はサークルには誰も入りませんでしたが、思い切って1人でテニスサークルに入ることにしました。
そこでの練習はとても楽しくてサークルを苦に感じたことは一度もありませんでした。

サークルの先輩の友人からデートのお誘い

ある日私が一つ上の先輩と帰る途中、先輩の友人が私の事が好きらしいという話を聞いたのです。
その頃の私には彼氏や好きな人などいなくまさかの出来事に驚くばかりでした。
しかもその人は私のタイプで、先輩と一緒にいる姿を何度も見かけた事があって心の中でカッコイイと感じていました。
そんな人からの好きだという話に私は携帯アドレスを交換する事にしたのです。

私がアドレスを渡したその日の夜に彼から初めてのメールをもらいました。
内容は、ごく普通で自己紹介から始まり、今度食事でもというお誘いを受けました。
もちろん私は、はいと返事を返すとその日に着ていく服をわざわざ買いに行ったりとかなり浮かれていました。

別れ際に意味が分からない事を言っていた元カレ

前の彼氏とは長く続きましたが、相手の浮気で突然別れがやってきました。
そのためか恋愛する事を避けている自分がいました。
また人を好きになることなどないだろうと毎日感じていました。
元彼には、沢山言いたい事があり、別れる前に全てはきだしました。
一緒に過ごした3年間を思い出して泣きながら電話しました。

彼にも何か言いたい事はないかと聞くと、香水をつけない君の方が好きだと意味が分からない事を言われました。私は香水が好きで彼から貰ったものを毎日つけていたのです。
それをやめた方が良いという事はどういう意味だろうと少し考えましたが、別れ際にそんな話しかしない彼に対してイライラと怒りが湧いてきました。

 

 

初デート

そんな終わった恋愛を忘れさせてくれる程の相手に私は出会い、明日は初デートという夜に、どの香水が彼は好きだろうと考えていました。
とても幸せな気分でした。
その日は寝られず、ずっと彼と私の写った写メを見ながら色々な事を想像していました。
彼から明日楽しみだね、おやすみとメールがきてこれは夢じゃないんだと確信して眠りました。

蒸し暑いジメジメした日

ついにデートの日、朝から授業を受けてサークルに参加し夕方になっても蒸し暑いジメジメした日でした。
夏の暑さは大嫌いでした。
汗で化粧は崩れてしまうし、体がべたべたしていつも制汗スプレーと汗拭き用の薔薇の香りがするウェットティッシュを持ち歩いていました。
約束の時間30分前に、トイレでメイクを直し、この日の為に購入した服に着替えていつもなら履かないヒールを履きました。
そして体をウェットティッシュで念入りに拭きました。
薔薇の香りが漂って気分が高まりました。

制汗スプレーをして、いざ待ち合わせ場所へ向かいました。
すると外はやはりジメジメしていて汗っかきの私には耐えられなくてさっき化粧を直した意味がなくなるくらい汗をかいてしまいました。
体も汗でベトベトです。
待ち合わせの時間になっても彼はなかなか現れません。
なぜ待ち合わせ場所を外にしたのだろうとずっと悔やんでいました。

彼は結局30分遅れで到着し、一緒にお店へ向かいました。
その間も私は汗でベトベトした体をずっと気にしていましたが、彼はそれほど汗をかいていません。
暑いとは言いますが、断然私の方がおかしいくらい汗をかいていてとても恥ずかしい気持ちになりました。

異様なニオイ

そんなことを考えていたら余計に汗をかいてしまいました。
お店に到着してエレベーターの中に入りました。
冷房の風が心地よく感じていましたが、彼の様子がおかしいのです。
ハンカチを探しだしたかと思ったら、汗を拭くわけでもなく何気なく鼻を抑えたのです。
私はすぐに分かりました。
私の汗をかいた体臭とウェットティッシュの薔薇の香り、それから大好きな甘い香水の香りが混ざり合い、私の体からは異様な匂いがしたのです。
本当に恥ずかしい思いをしました。

元彼が最後に私に言った言葉をふと思い出して、私の体臭を気にしていたことにその時初めて気付きました。
彼とはそれっきり大学で会っても目を合わせられません。
自分の体臭なんて考えた事がなかった私はとても恥ずかしい気持ちになりました。